2015年の音楽シーン(笑)をごくごく個人的に振り返る。

帰省の道中で書いてみました。

・Straight & Palmerを発見!
去年フェリーズを知って、その楽曲を作っている人は誰なんだろうという興味は当然あったが、ライブと音源に想像を超える衝撃を受けた。アイドル楽曲に目覚めて、固定概念を破壊されたはずだったが、良い音楽はこんな所にもあるのだなと、更に自分の視野が広がった。桜の季節に尾道に行って以来、紅葉の季節にもう1回行きたかった。新曲も良さそうなのだがまだ聴けていない。
楽曲が良いのはもちろんだが、ドラムの小林さんを中心に生の演奏が素晴らしいことを強調しておきたい。


・3776(みななろ)が見つかった!
2015年をひと言で表現すると、「3776が見つかった年」と言えるだろう。「3776の歴史」にとってではなく、「日本のポピュラー音楽史」にとって。
アイドルが輝く時間は短いが、石田彰氏という苦節を経た、天才にとっても残された時間は多くなかったはず。とりあえず、良かった良かった。年明けのワンマンは内容も客入りも要注目。


・アイドル楽曲で良いのが多過ぎる(笑)。
良いものが多すぎて追いきれないという悩みが。南波さん嶺脇さん、言う所の「CD-R界隈」で今年引っかかったものを列挙すると。
あヴぁんだんど、ちょこみるく、春日井アイドル(くるみん、ありす、ガーリニア)。
今年見つけたわけではないが、amiinaは楽曲も運営も含めた活動がすばらしかった。あと、今さらな感じもするが、ベルハー「13 WEEKS LATER EP」をよく聴いた。


・一方、アイドルのライブに飽きてきた(笑)。
アイドル全般の話であり、前項の反動もあると思うのだが、ライブには不満がだんだん溜まるようになってきた。贅沢な欲求かもしれないが、「音楽的な一期一会」感がもっと欲しいなと感じるようになった。演奏がカラオケを流す以上のことをやるアイドルがもっと現れないかなあ。


・北園みなみと、YeYeの世間の評価はまだまだ低すぎる。
北園みなみは昨年、「ネットから現れた天才」というような評価がされたが、今年の2枚のミニアルバムの内容はますます充実し、「成長する天才」というものを見せてくれた。特にボーカル。

YeYeは、まだまだ一般的には可愛い女子のSSWというイメージなのかもしれないが、名古屋で観た、ルーパーやいろいろな楽器をひとりで駆使する「ソロセット」の「音楽的な一期一会」感、コーラスを従えた新曲や新しいライブフォーマットのような「音楽的な野心」の「成果」が素晴らしかった。今、最も「音楽的なたくましさ」を感じる音楽家の一人。


山川恵津子にハマった。
石田さんとRiow AraiさんのUSTを観て以来、山川恵津子作曲編曲の楽曲に完全にはまる。まさか自分がおニャン子クラブ関係のCDを買いまくることになるとは!(笑)しかし、未だに、東北新幹線志賀真理子のCDは入手できていない。田中雄二氏編纂で「山川恵津子 楽曲集」のようなものを出してもらえたら最高なのだが。ミルクセーキ唐川氏、あヴぁんだんど佐々木氏など、アイドルの楽曲制作関係者にも山川恵津子作品が好きな人は多い。その方々にもライナーノーツをお願いしたい。

・ガールズポップスのニューカマー。
おかもとえみ、さとうもかのCDが良かった。どちらもまだちゃんとライブを観れていないので、2016年はぜひ観たい。


・自分にとってのニューカマー。
「日本人離れしている」とは最近あまり聞かない褒め言葉。The fin.はまさにその言葉が当てはまる。日本人離れした音の質感、80年代っぽい太いシンセと90年代以降のギターロックの融合、ナチュラルな英語のボーカルに大物感が漂う。


・割とK-POPも聴いた。
一時期、アイドルのK-POPは遠ざかっていた。久々にPrimaryをチェックしてみると、OHHYUKとのコラボ・ミニアルバム『Lucky You!』が素晴らしく、本体のバンド、OHHYUKにもはまった。いつかライブも観てみたい。というかタワレコでも見かけないので実はCDを持っていない。こういう時は、iTunesで音源は購入。


結局、2015年下期はアイドルも結構聴いた。
Red Velvet, f(x), 15&, Twice
EDM的なものからは距離を取った、R&B回帰的グルーヴの心地良さ。K-POPのハヤリなのだろうか?



・来年2016年の目標。
今までの流れから断絶しているように見えるかもしれないが、今年はクラシックとHip-hop(ジャズ)しか聴かない生活をしばらく送ってみようかと半分冗談半分本気で思っている。

良いお年を!