9/19 Saori@destiny ワンマンライブ in 渋谷Glad

久々にきちんとライブ評を書きたいと思います。5/30のアルバム「World Wild 2010」リリースパーティーを頂点にして、以来活動の少なさと、前回7/31のライブがイマイチであったため、いろいろな意味で秋風が吹き始めていた、Saori@destinyでしたが。が、やってくれました。初秋から初夏に戻ったかのような盛り上がりと内容の充実さ。5月のishimaruでのリリースイベントと渋谷でのリリースパーティーを合わせたかのような過去最高のライブでした。
事前の私のテンションの低さもあり、開演時間ぎりぎりに入場。ステージが見やすい会場。Saoriもキーボードのトミー、みずっちの雄姿が良く見える位置。それに8割以上の客の入り。Aira Mitsuki効果や黒幕効果wなどの水増しの要素はありましたがw、結果盛り上がってくれれば問題無し。
1曲目はいきなり、"I can't" 。事前にアナウンスされていたAiraの公式乱入曲と思われていたこの曲をここでやってしまったのは非常に良かった。いつAiraが入ってくるのかライブ中、気にしなくて済みますからね(笑)。
以降飛ばしまくって盛り上がりまくりました。以下思いついたことを。
・曲の繋ぎが非常に良かった。DJ的な意味での繋ぎだけでなく、ライブ的な意味でも。MCのバックで流れていた"My Way"のリズムトラックにそのままに、歌と上物の演奏がかぶさってくる入り方は、「こう来たか」という驚きがありました。
・"Sakura"ではCDとは全く異なり、ピアノとパッド系シンセを2人が弾くところから始まりました。キーボードが入った時から、この曲のピアノは完全生にして欲しいと思っていたので、これは嬉しい驚きでした。生歌率もこの2曲は高かったです。
・今までのライブではCDの音源にかぶせてキーボードを弾いていたような感じが多かったのですが、今回はあきらかに元のマルチチャンネルの音源に手を入れて、足す所は別音源や手引きで足して、引くべきチャンネルは音が出ないようにしてあるような丁寧な音の作りがなされていました。みずっちのMacBook(前は用意してなかったよね?)、トミーのシンバルパッドのように持ちこんだ機材の量も過去最高。それだけでも2人のやる気が伝わってきました。
・Solfaと違い、ちゃんとステージがあることは大きいです。Saoriのダンスものびのび決まってます。トミーのアクションもいつもより遥かに大きく盛り上げに大いに貢献してました。
・肝心のSaoriですが、ライブの間隔が開いた割には、緊張もしてなかったようです。MCもいつもに増して面白かったです。「普段Saoriのライブで見かけない顔、目立つんですよ」とか、アンコール直後「前に来た人いるけど、Airaちゃんまだですから」とかSっけ炸裂(笑)。もっとトークをいろいろな人と絡んでやってくれたら、隠れた才能が開花するじゃないかと思いました(笑)。
・隠れた才能といえば、ピアノを習っていた事と教えていたことをMCで初めて言いました。インタビューでは以前に言ってましたけど。*1この日は3度その腕前を披露。
・MC中に、パッドのトミーを従え、みずっちとピアノの連弾。曲は「猫踏んじゃった」(笑)。いやー、でもこの演奏が良かったですよ、意外に(笑)。話だけ聞くと、小学校の音楽室のお遊びみたいですが、実際の演奏は黒いというかジャジーというかリズムがしっかりしてるんですよね。上手い人が遊びで弾くと無駄に早く弾いてリズムがよれよれになってしまったり、テクニックに走って余計な音を入れてノリが悪くなったりすることが多いのですが、そこはさすがダンスミュージックをやってる方々なのでそんなことは一切なかったです。
・曲中でも"My Way"でSE的な音を出したり、"サヨナラリヴァイバル"のイントロは、トミーのキーボードを逆向きにして、あの特徴的なシンセのリフを弾いたりしてました。特に後者は本格的に弾いてましたね。(と言いながら両方の記憶が混同してましたがw)
・贅沢を言うなら、今回は盛り上がり重視の選曲だったようなので、次回は、私の好きなエレピを使った曲でのライブ感を増した音作りをしていただいて、セットリストにメリハリが付けられたらもっといいのにと思いました。