でも鬱じゃないー!

明けましておめでとうございます。
年末年始、故郷に帰って、マンチェスターような陰鬱な冬空の下、父の墓参りをしたり、変わってしまった郷土を歩いたり、年老いた母の姿を見たりして、鬱気味のワタクシです。
そんな鬱な気分にぴったりなのがこのアルバム。

ベリッシマ

ベリッシマ

去年の末に、オリジナル・ラブの紹介を書きかけてボツにしたエントリがあるのですが、元々オリジナル・ラブが大好きで、そこから、逆に田島貴男Pizzicato Fiveに居た事を知り、積極的に聴いて好きになったのは、このアルバムぐらいでした。ソウル色が強いという指向性も私と合っていましたが。
そういう訳で、このアルバムはリアルタイムでは体験していませんが、88年リリースという事で、バブル経済まっただ中だったのですね。リリース当時、ミュージックマガジン誌には、「仏作って魂(ソウル)入れず」と酷評されたそうです*1が、逆に今はその魂の抜け殻のような感じが心地よいです。
そのアルバムから1曲目。
惑星 - Pizzicato Five

(埋め込み無効なので)


日曜日の印象 - Pizzicato Five

最初聴いたときは、何と軟弱な曲だと思いました(笑)。連休の最終日の午後のけだるい感じに合っていると思います。


これは恋ではない - Pizzicato Five
http://www.youtube.com/watch?v=HuyuFnXn03M
(埋め込み無効なので)
ウルトラセブンの絵と合っているような、いないような。情熱的とか熱狂的とはまるで無縁な冷めたラブ・ソング。


アルバム最後の曲。
Pizzicato Five - The Work of God(神の見業)

2人が離れ離れになるのも神の御業。同じくなんて冷めたラブ・ソングなんだ。