"blue marble" 2nd アルバム「フルカラー」レビュー

フルカラー

フルカラー

新生blue marbleとしての初のアルバムとなる、2ndアルバム「フルカラー」のリリース前のライブも10/6の澁谷gee-geで、総計4回目となりました。それらすべて観させていただきました。

今までのライブでは「フルカラー」収録(予定)新曲の他、カバーや1stアルバムの曲なども披露され、私の中ではもはや、blue marbleは「ライブバンド」であると言っても過言でありません。

それは、サポートメンバー含めメンバーの演奏能力の高さのみならず、ビジュアルもパフォーマンスもステージ上のオーラも非常にライブ向きの新ボーカリスト「武井麻里子」さんの存在が大きいと言えます。

さて、その新生blue marbleの待望のアルバム「フルカラー」の完成盤を先行発売で購入できました。

ほとんどの収録曲はライブで何回か聴いたものですから、それがCD(スタジオ・レコーディング)だとどうなっているのか、非常に楽しみでした。

CDの印象を一言で言うと、箱庭的に作り込まれた魅力に溢れた素晴らしいアルバムです。それは打ち込み的な作り込みではなく、トッド・ラングレンスティーリー・ダンのように、スタジオでの生演奏を緻密に重ねられた魅力です。

ライブとは違う楽器やアレンジ。それにボーカルの聞え方も違うため、「『あうんのうん』ってこんなユニークな歌詞だったんだ!」と初めて気が付くような発見もありました。

箱庭と言っても決して閉じられているのではでなく、外に開かれたポップさにあふれたアルバムです。ちょっと古い表現をすると、どの曲もシングル・カットできるようなキャッチーさがあります。(M1「未明☆戦争」なんて、シングル・カットしたらヒットしそうな曲です。)

とはいえ、M7「flowers」のボーカルのメロディは音程取るのが難しそうだったり、M8「'INTROIT'」は16分近くある大作だったりします。

blue marbleのリーダー「ショック太郎」さんには、今までUSTやブログやtwitterで色々な音楽を教えていただきました。
80年代の曲、日本の女性シティ・ポップス系ボーカルもの、プログレ、ブラジリアンフュージョン(MPB)。

作編曲の相方の「とんCHAN」ともども、そのような豊富な音楽知識をお持ちで、かつ正規の音楽教育を受けられた方ですから、こんな素晴らしい音楽が作れるのも納得です。

最後の曲「boy MEETS girl」の間奏でかっこいいオルガンソロを聴くと、ライブでのとんCHANの勇姿が目に浮かびます。

これから観るライブは、今までとは逆に、アルバムを聴いてからのライブですから、またライブの楽しみ方や感想も変わるのかな?そんな新たな楽しみができました。

こちらは1stアルバム

ヴァレリー

ヴァレリー