クルミクロニクルのデビュー・アルバム「クルミクロニクル」レビュー

デートピアの元スタッフが手掛ける「クルミクロニクル」のデビューアルバムであるとともに初CD(今まではCD-Rだったので)。それで分かる人には分かるでしょうし、ピンと来ない人にとってはどうでもよい情報かもしれません。
しかし、このアルバム自体はどうでもよい存在どころか、無視できない異彩を放っています。

このCDの発売に先立ってアルバム全曲披露かつ初ワンマンが渋谷タワーレコードの地下で開催されました。*1そこで聴いた印象と、CDとではかなり違っていて驚きました。

職人的なキャッチーかつポップなメロディ。エレクトロやダブステップやEDMの音を巧みに取り入れたサウンド作り。丁寧に作り込まれたアレンジ。そこにクルミちゃんの声が非常に上手く溶け込んでいます。それらが非常に抜けの良い音質で収録されています。大きな音で鳴らすと本当に気持ちがいい。

実は、上記の初ワンマン開催を知った時も、初CDがミニアルバムでなく、フルアルバムだと聞いた時も、まだ活動を始めたばかりなのに、ちょっと早まり過ぎじゃないかと思っていました。

そんな心配をいなすように当日は見事にフロアが埋まりました。

アルバムでは、1曲目「Humming」で朝からクルミクロニクルの冒険の1日が始まり、10曲目「Rainy Starry Night」で充実した1日を終える。まるでそんな物語を味わったような気分にさせてくれます。

「いつのまにそんなに成長してたんだ?」そんな親戚の叔父さん的な視点で見ていた自分に気が付き苦笑してしまいました(笑)。

気が早いですが、次のアルバムが楽しみです。そこではどんな冒険を見せてくれるでしょうか?どんな成長や変化を見せてくれるでしょうか?ジャケットの写真のように、クルミちゃんが見ている景色は、どんなものに変わっていくでしょうか?非常に楽しみです。

クルミクロニクル

クルミクロニクル