古町は現代アイドル界のザナドゥとなるのか?

新潟市中央区古町から生まれたアイドルユニットRYUTist(りゅーてぃすと)の3rd single「Wind Chime! 〜街のトンネル〜」が全曲素晴らしい。

Wind Chime! ~街のトンネル~

Wind Chime! ~街のトンネル~

Sound Produced by Murata Tsuitomu, Rui Nagai and KOJI oba
にわかファンだからまだ良く知らないことがたくさんありますので、このシングルに絞って書いてきます。


1. ハックルベリー
Words by 瀧神 朋生
Music by むらたつとむ
Arrange by Laugh Mix

一聴して思い出すのは、爽やかなディスコ・クラシックのこの曲。
Boys Town Gang - Can't take my eyes off you

曲はともかく、ちょっと変な上記ヴィデオだとイメージが合わないかもしれませんね?
疾走感と、何より多幸感という点では、この曲のイメージにさらに近い、ミュージカル映画ザナドゥ」の主題歌。
Xanadu - Olivia Newton-John & Electric Light Orchestra (Blydez)

これらを踏まえて、RYUTist本人達のパフォーマンスを観てみましょう。
ハックルベリーRYUTist

切れの良いダンスとパワフルな歌唱。素晴らしいですね。字幕が入ったおかけで歌詞の素晴らしさもよく分かります。押し付けがましくなく説教臭くもないのにストレート。それでいて含蓄のある歌詞です。彼女たちの事はほとんど何も知りませんが、これを観ただけで目頭が熱くなってきました。

「曲が良ければその他のことは二の次で良い」と思っているワタクシですが、同じように「音が良ければ歌詞の意味が取れなくても別に良い」と思っています。
そんなスタンスで曲を聴いた時、頭に飛び込んで来た歌詞の内容に魂を持って行かれるように、アイドルのパフォーマンスにハートを持って行かれる瞬間をたまに経験します。その時の興奮こそアイドル・ミュージックの最大の魅力だと思っています。



2. チュララ
Words by 瀧神 朋生
Music by 永井ルイ

この曲は、ビートルズを源流として、グラムロックパワーポップ等を経て、"Jellyfish"に引き継がれたサイケ・ポップの末裔ですね。
Getting Better- The Beatles

Jellyfish - Sebrina, Paste, and Plato

"Jellyfish" 私も大好きなバンドでした。

それでは本人達の曲を観てみましょう。
チュララ(2014.7.13初演)- RYUTist

オープニングにこんなけしからん振り付けが付いていたとは(笑)。


3. Wind Chime! 〜街のトンネル〜
Words by 瀧神 朋生
Music by Koji Oba

シングルのリード曲が3曲目という事が、如何にこのCDが、出す側にとっても自信作であることが伺えます。
もはや何も言う必要がありません。


ひとつ思ったのは、5・6年前だったらこの3曲の中の1曲ぐらいは乙女ハウスになっていたでしょう。しかし、時代は変わりました。日本のアイドル界ではEspeciaが、世界的には Daft Punk / Get Lucky あたりが推し進めた生演奏重視がこのシングル3曲にも明らかに影響しているということです。RYUTistにもそのうち生バンド付のライブをやってもらいたい。


ザナドゥ [DVD]

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