Perfume「ナチュラルに恋して」でファンク初体験の方へ

フルPVが公開されて、皆さん貼りまくってますねえ、「ナチュラルに恋して」(以下ナチュ恋)。

マニアックな音楽ファンでない若い人には「ファンク」って何?という人もいらっしゃるみたいなので、私なりに「ファンキー」な音楽を繋いで紹介します。繋げる前後の曲では、できるだけ共通性を見つけていくという趣旨で、美人数珠繋ぎ(?)みたいに行きます。

まずこれは外せない。
Scritti Politti - Hypnotize

ミドルテンポで粘っこいシンセ・ベースとドラム。パーカッシブなデジタル・シンセの入り方と切れが、ある意味病的ですらあります。この曲などの80年代の一連のスクリティ・ポリティの曲は、衝撃的でした。坂本龍一小室哲哉などのミュージシャンにも影響を与えました。当時の楽器店のシンセ売り場では店員と客との間で「こうやったらスクポリみたいな音が出せますよ」という会話が交わされたとか。
デジタル・シンセって何?という人にはこちらを見てください。

はい。モデルさんありがとうございます。
これが当時新製品でこのレコーディングで特徴的に使われているヤマハのデジタル・シンセDX7です。(写真のはDX7IIFDという後継モデル)
機能の説明が知りたい人は、Google先生にでも聞いてください。
モデルさんが気になった人は、こちらへ(音が出ますので注意)。
ところでグリーンの右に座ってる女性は誰?


時代を70年代に遡ってシンセじゃなくてギターのカッティングやホーンを使ったミドルテンポのファンキーな曲。
■Sly & Family Stone - Runnin' Away

この写真の男も誰?って感じですが、スライのまねしてアフロにしたかったということでしょうな。間違っても昔の鶴瓶の物まねではない(笑)。


時代をもう一度80年代に戻して、スライの影響も強く受けてるこの人。
Prince - We Can Funk

注目は出だしのフォー声(笑)。TerukadoSaori@destinyの"WOW WAR TECHNO"で使い出して最近ではAira Mitsukiのリアレンジ曲でも使いだしてるフォー声。とうとう中田ヤスタカまで「ナチュ恋」で使っているという浸透ぶり。普通の人はそのルーツはマイケル・ジャクソンじゃないの?と思うかもしれないが、プリンスも結構発してんですよ、フォー声。"We Can Funk"は公式版ではP-Funkの総帥George Clintonと共演してます。このバージョンはブートですな。

プリンスの影響が日本に来るとこうなります。
Aira Mitsuki - COSMiC CHOPPER

スラッピングのベース、いつ聴いてもかっこいいねえ。切れのいいストリングスのフレーズはChicも思い出します。

そのシックの曲。
Chic - Good Times

シックと言えば最初はNile Rodgersのギターのカッティングに耳を捕らわれがちですが、切れ味のあるホーンみたいなストリングスと、音の間をゆっくり繋ぐようなピアノの使い方は"Cosmic Chopper"と共通性を感じます。それから忘れてはならないのがBernard Edwardsのベース。うねってます。腰に来ます。はやりファンクはベースが命です。