北欧と言えばこの人を忘れてませんか?
バニラビーンズのことを初めて知った時、「"北欧"と言えばこの人の事を忘れてるんじゃないか?」と思った人はどれくらいるんでしょうか?
Bonnie Pink - Heaven's Kitchen
私も最近この方にはご無沙汰なんですが、今年デビュー15周年だそうです、ボニー・ピンク。この当時は赤毛のとんがった女子大生という印象でしたが月日が経つのは早いものです。この曲は初期ボニピンの代表的ヒット曲で、この曲が入っている同名の2ndアルバムから3rdアルバム"evil and flowers"そしてシングル"犬と月"までは、スウェーデンのトーレ・ヨハンソン(Tore Johansson)によるプロデュースで、「日本のスウェディッシュ・ポップ(swedish pop)と言えばボニピン」みたいなイメージがありました。この曲もそうですが、トーレの音はビートルズの影響が強く、ベースはポール・マッカートニーみたいで、ドラムは独特の乾いた音が特徴です。
3rdアルバム"evil and flowers"の収録曲。
Bonnie Pink - 金魚
イントロの鐘のようなギターのフレーズから曲の世界に引き込まれます。切ない金魚の物語。鳴り続けるトップシンバルと音の隙間さえも悲しい世界を作っています。重い心を引きずって歩くようなスネアの音も素晴らしい。この切なさは、Saori@destinyの"ステンレス・スターライト"に匹敵します。
Bonnie Pink - 犬と月
歌詞のイメージの犬はしょぼいのに、ジャケ写の犬がボニーと同じくらい大きくてイメージ狂いました(笑)。この曲もそうですが、元々黒人音楽の影響が強い人なのですが、歌は巧いのに当時流行のクラブ系ソウルディーバみたいな路線に行かなかったのがこの人の偉い所。
クラブ系路線に行かなかったのは、本人のソング・ライティング能力が単なる黒人音楽やクラブ系に留まらない音楽性があったためと、その声にも独自の魅力があったことを本人も気が付いていたからだと思います。その声の魅力が発揮された曲。映画"Laundry"主題歌。
atami / vo. BONNIE PINK - Under The Sun
この曲では本人は作詞とボーカルだけですが、それだけでも十分魅力的な才能です。
昔、Bounce誌でスガシカオがボニーのデビューアルバムを絶賛していたのを思い出します。両方とも好きな私にとっても夢の共演です。
Bonnie Pink × スガシカオ - orange
切ない歌詞と甘すぎないメロディーの名曲です。グルーヴィーな演奏もたまりません。画質が悪いので分かりにくいですが、バンドは当時のボニーのバックバンド。ギターはアイゴン(會田茂一)だし、キーボードはソウルフラワーユニオンの奥野真哉さんです。これだけの人を集められる女性ミュージシャンはそうはいないはず。もっと評価されてもいい人だと思います。
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