Gonzalezを聴いてAira MitsukiとSawagiのライブに行こう!(笑?)

5/5のAira Mitsukiのライブ。ネット上でもレビューや感想があちこち出ていますが、変化の大きさに驚いている方が多く、概ね好評のようですが、私のように理性を失わんばかりの大絶賛(笑)は多くないようです。私はtwitterの方で興奮してしゃべり過ぎて疲れました(笑)。少し落ち着いたところで、ちょっと違う角度から書いてみたいと思います。

今までも常に新たなことに挑戦するという意味においては、Airaも事務所のD-Topiaも十分過ぎるくらいにアグレッシブでした。そこは高く評価できるものの、私としては、ライブの音が悪いという1点において、この半年以上の間、強い不満を持っていました。Airaのダンスはどんどん上手になってきて、キーボートやドラムやDJ(DJは私は直接見てないのですが)にも挑戦し、確実に進歩を遂げている。事務所側もライブでは、CDをそのまま掛けるのではなくライブ用の音源も用意してきているのに、私の見た最近のライブは、昨年12月のアフター・パーティ以外はすべて不合格でした。Airaもみんなもがんばっているが、最後の詰めが足りないばかりに消化不良。単純に誰かの怠慢ならまだしも、それなりにがんばっているので、余計にやり場のない憤りになっていました。今回は事前にsawagi初め、ベースの高井さんなど別の普通のミュージシャンが参加していることから、今までのようなことはないと思っていましたが、そういう溜まりに溜まったものが爆発できたという意味で私的には素晴らしい盛り上がりになりました。

その事前にアナウンスされていたsawagitとの共演。以前にこのブログでも取り上げたように非常に私好みのファンキーなバンドということを確認したことにより、期待はさらに高いものとなっていました。

開場開演がいつものように押して(笑)30分。少し不安にもなった時もありましたが、事前にiTunes Storeで聴いていた新曲の"HEAT MY LOVE"が、エレクトロ・ファンクから、生バンドファンクとエレクトロの融合として鳴り響いた瞬間、このライブの成功を確信しました。

結果的には、sawagiとの共演より、「ファンキー生Airaバンド」(勝手に仮名)の演奏が既存曲をさらにパワーアップし新鮮にアップデートしたことが何より驚きでした。さらにそのテンションで最後まで押し通したライブとなりました。

今回のライブは、それぞれの人の、元々のファンキーな音に対する受容度・好みにより評価が別れてくるのはしょうがないのかもしれませんが、これを機にJ-POPにおいても、もっとリズムやビートやグルーヴに敏感になって、それ自体を楽しむ人が多くなってくれたらいいのにと、個人的には思います。

さて、そんな私が今回のAiraのライブ前、良く聴いていたグループを紹介します。"Gonzalez"。 70年代のイギリスのファンクバンドです。インストに挑戦し始めた時期のJeff Beckの周辺にいたミュージシャンが絡んでいたグループで、そこから私は知りました。後に商業的にディスコに走ったこともありますが、初期の作品は素晴らしい。個人的には同じような傾向の"Average White Band"より好きです。

ネットで探しても、後のディスコ期の動画くらいしかありませんでしたので、自分で上げました(笑)。ちなみに、すべての曲は途中で強引にフェイドアウトするショートバージョンとなっておりますが曲の良さを分かってもらうには十分な長さだと思います。これは私の、著作権に対する配慮というより、音楽家に対する敬意の表明のつもりです。


Adelanto Nightride (Short version) / Gonzalez

「レア・グルーヴ」って言葉から、連想する音ってこんな感じです。エセ渋谷系世代Free Soul組としては(笑)。


Together Forever (Short version) / Gonzalez

これも絶対Free Soulのコンピに入っている気がしますが、自分の持っているCDでは確認できませんでした。なんて気持ちいい音なんだ。


No Way (Short version) / Gonzalez

こんなエッジの効いた曲、ライブで聴いたら盛り上がるでしょ。


Saoco (Short version) / Gonzalez

途中に「ルパン三世のテーマ」がちらっと出てきます(笑)。盛り上がってからのベースが凄い。唸ってます。


ファンキー・デラックス

ファンキー・デラックス

1st. ボーナストラック付き。

アワ・オンリー・ウェポン・イズ・アワ・ミュージック

アワ・オンリー・ウェポン・イズ・アワ・ミュージック

2nd. こちらもボーナストラック付き。

Gonzalez

Gonzalez

輸入盤。ジャケットとタイトルは1stに見えますが、実際は1stと2ndの両方から選曲されていますので注意。安価に初期のGonzalezを知るには良いかもしれません。