無かったことにされた"Japan"

NewWaveがある日突然無かったことにされたかどうかはともかく、確実に本人達からも無かったことにされているものがあります。初期のJapan。これが1stアルバムの2曲目。
Japan / The Unconventional

確かにこのジャケットは無かったことにしたい気持ちは分かる(笑)。でも曲は良いでしょ?Stevie Wonder / Superstition(迷信)やLed Zeppelin / Tranpled Under Foot系列のクラビネットを使ったファンキーなハードロックです。ドラムというかパーカッションのなだれ込んでくるフィルインがやたらかっこいい。
同じく1stアルバムから、アルバム収録バージョンとは違うNew バージョン。
Japan / Adolescent Sex (New Version)

ベースやギターのフレーズがアルバム収録バージョンよりカッコいいです。

Adolescent Sex

Adolescent Sex

1stアルバムが、ファンキー・ハードロックだとすると、2ndアルバムは、新人ながらいきなり方向転換でレゲエになりました。
Japan / Rhodesia

白人の作ったレゲエは数あれど、ここまでクールでカッコいいのは無いのでは?名曲です。
Obscure Alternatives

Obscure Alternatives

一応本人達的に無かったことにされてるのは、ここまでで、以降3rdアルバムはロキシー・ミュージックの影響が強くなり、4thアルバムは、とうとうJanpan独自のサウンドが確立し、5thのTin Drumで最後となりますが、完成度や高くなるにつれて、荒々しさやスキが無さ過ぎてやや退屈な音になったことも否めません。4thアルバムでは坂本龍一と共演した曲もあり、以降YMOとの関係も強くなります。そのことが後期Japanの評価を世間的に高めることにもなりましたが、逆に初期Japanが見捨てられた面もあります。初期Japanもいいぞと改めて声を上げたいです。