「J-POPの一般消費財化」から考える

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J-POPが瞬発的に購入されてすぐ終了する「一般消費財」化している動きを「桜ソング」の増加によって示したエントリ。非常に明白にインフレ状態になっていることが分かります。

私は、基本的にチャートに興味がないし、購入するCDの9割が、再発物か、新規に発売されてから半年以上経過した物だという、上記マーケティング対象とは真逆の人間です。そういう人間が、CDが売れない昨今、月に万円単位でCDを購入していることと上記マーティングの方向性とが、もう少し整合性を取れないかなと思います。

とはいえ、例えば私が今Miles DavisのCDを買いまくっても、マイルスの生活の足しには全くなりません。アーティストもCDを出し活動し続ける必要がある訳で、それができないと後でその人のCDを購入することもできません。たとえ、私が後年CDを購入してもそれまでの間の収入はどこから得るのかという問題があります。

逆にいうと、今Saori@destinyAira Mitsukiを積極的に応援しているのも、今活動が止まってしまうと、私が好きなその音楽も聴けなくなってしまうという危機感が最大の動機だったりします。それはかつてのPerfumeのファンも同様だったろうと思います。

時間(時代)を越えた音楽の価値と、時間(時代)に縛られた人間。大げさにいうとそういう問題だと思います。