A Certain Ratio

最近知った、ポスト・パンク・ファンク*1のバンド、"A Certain Ratio"。最近ハマってます。

デビュー・シングル。明らかにポスト・パンクニューウェイブの音なのにファンク。ファンクなのにクールではなく、コールド(冷たい)。Joy Divisionでおなじみ、マンチェスターのFACTORY RECORDSの中心アーティストだったという事を知り、納得しました。

A Certain Ratio - My Spirit

ラテンの要素もありながら、後のファンカラティーナとは180度違う暗さがあります。黒人音楽と白人音楽のこんな融合があったとは驚きでした。

A Certain Ratio - Winter Hill

ミニマルなループで、もはや人力テクノ。
ここまではファースト・アルバムに収められています。

TO EACH(紙ジャケット仕様)

TO EACH(紙ジャケット仕様)

To Each… [Deluxe Edition]

To Each… [Deluxe Edition]

バンドが成長していくにしたがって、良い意味でも悪い意味でも洗練されてきます。
A Certain Ratio - Lucinda

80年代クリムゾンがファンキーになったような感じにも聴こえます。
A Certain Ratio - Knife Slits Water (2nd Peel Session)

タブの影響もあり、初期PiLっぽくもあります。
この時期の2枚目のアルバム。個人的にはこの頃の洗練のバランス具合が一番好きです。
SEXTET(紙ジャケット仕様)

SEXTET(紙ジャケット仕様)

Sextet

Sextet

その後は、どんどん悪い意味で洗練度が増し、とうとうこんな感じになりました。
A Certain Ratio - Don`t You Worry About A Thing

Stevie Wonderのカバーですね。個人的には嫌いじゃないどころか好きですが、これなら普通のブラック・ミュージック聴いているのと変わりませんね。たぶん後のUKソウルやAcid Jazzとリンクしてる所もあると思われます。

*1:今回初めて知った言葉です。「ポスト・パンク・ファンク」http://en.wikipedia.org/wiki/A_Certain_Ratio