3776(みななろ) Season#3.1 の第4の新曲「3.11」とはどういう曲なのか?


3776(みななろ) Season#3.1の新曲群の中で「3.11」だけ音源をアップしなかった。*1

疾走感あるポップな曲ながら、「3.11」(さんてんいちいち)という刺激的なタイトル。歌詞にも不穏な単語が含まれており、3776らしいと言えばらしいのだが、この曲に関して、自分の中でもどこか腑に落ちていない部分があったのも確かだ。

Team MII(チームエムツー)の時から、富士宮の元気広場での定期公演は、確かに震災復興の活動の一部であったが*2、ちぃちゃんがこの曲を「震災復興応援ソング」だと紹介した時、このタイミングでそんなテーマの曲を発表することに、唐突感があったことも確かだ。

その後、この曲に関して新たに気が付いた事があり完全に腹に落ちた。その内容が余りにも大きな驚きだったので、ここに記しておきたい。

Season#2からSeason#2+へ、Season#3の併存という出来事をリアルタイムに経験していない人にとっては、ピンとこない所もあるかも知れないが、最後まで読んでいただけると幸いである。


まずタイトルの「3.11」とは、一般的には2011年3月11日に発生した、未曽有の大災害「東日本大震災」のことを指すのは明白だろう。更には、地震津波により発生した原発事故により、東日本が壊滅寸前のところまで行った危機というところも含めておきたい。

では、「他人ごとではない」、3776にとっての「3.11」とは何だろう?
3776が崩壊寸前まで行った危機、それは、5人組のSeason#2から2人がほぼ同時に脱退し、続けて1人が卒業を発表するという、Season#2崩壊からSeason#2+とSeason#3併存への時期、具体的には2014年5月末から8月末頃であった。


「3.11」の間奏では、ちぃちゃんのダンスメドレーが繰り広げられる。

私が解読した限りでは、以下の曲の振り付けが含まれている。*3
https://youtu.be/x3cMH3e-g_Y?t=18m46s から
もぇもぇ片想い / 3776 Season#2
みにきて! / 3776 Season#2
私の世界遺産 / 3776 Season#1
やっぱり君はそうさばっちりさ / Team MII
わかってよねえ先生 / Team MII


いずれも過去の曲というだけでなく、ちぃちゃん自身がメインでない曲ばかりである。
これは心理的な「フラッシュバック」であり、一瞬のうちに一生の記憶が走馬灯にように蘇る「臨死体験」であり、過去のメンバーに対する「オマージュ」である。

み、な、な、ろ、って言えなくなる
私の記憶 まだ残ってた


2014年8月23日に、ちぃちゃんのソロとしてスタートしたSeason#3が、8ヶ月後Season#3.1に様変わりするに当たって、この曲を作り、発表する決断をおこなったプロデューサー石田さんの意図・意志。その曲にこのような振りを付けて、パフォーマンスを行うことで、石田さんに応えた、ちぃちゃんの意志・決意。
「これからの3776は、井出ちよのが支えていく」という強い自覚と決意が感じられる。鉄壁なコンビネーションだ。

掴んでいるものを一度離して
手を広げてみれば 見える景色


更に言うと、「3.11」とは日付のことではない。Season「#3」が「#3.1」になったのが、最初に披露された3曲「春がきた」、「登らない理由があるとすれば」、「八合目にゃまだ早い」までだとすると、4番目に披露された「3.11」は、Season「#3.11]に当たる。つまり更にマイナーバージョンアップしていたのだ。

そう
月日は流れるもの 景色も私も変わるもの

心の底から驚き、感動した。


ここまで私が気が付いたのは、Kさんをはじめ、3776オタの皆さんとの対話が大きなヒントとなりました。ありがとうございました。

そして、なにより「井出ちよの」、「石田彰」の鉄壁コンビが末永く続きますように。
素晴らしい作品に対して、きっちり応えて応援して行きたいと改めて思いました。

もっと楽しめばよかった
ちゃんと楽しめばよかった
いつもこんな近くで
いつも楽しめたのに

*1:http://d.hatena.ne.jp/absolute_empty/20150502/1430531011

*2:http://outer-network.com/townguide/outer-network.cgi?no=71

*3:見落としている曲があっても勘弁してください。ちよの先生(笑)。